日本の筆記具は、非常にコスパの良い商品です。
安価なのに書きやすく、かつ替え芯までちゃんと用意されている物が多く、長く使っていけるようになっています(替え芯の存在を知らない人も多いらしいですけどね。)
数ある筆記具の中からお気に入りの物を探すために、これまでにも色々な筆記具を試してきました。
参照: 悩ましいペン達、ぺんてる ビクーニャ(VICUNA) 、ぺんてる KAREN C3 など
手帳のお供となる筆記具は、ほぼ日手帳を購入するとオマケでついてくるジェットストリームの3色ボールペンを長い間利用していました。
これまでに色々試した結果、インクのつき方、持ちやすさ、書きやすさ、便利さで一番長い間利用した筆記具です。
雑に扱っても壊れにくいし壊れても気にならないしで、コスパ的にも文句のつけようのないボールペンです。ジェットストリームで全然問題はなかったんですが、2018年に一目惚れをしてしまった筆記具がありました。
ペリカンスーべレーン ボールペン K600
ナガサワ文房具さんのブログで紹介されていたのを見て一目惚れです。
白×ターコイズ。素敵すぎる……! これ、欲しい……!!
最初は万年筆を購入する予定でした。ちょうど万年筆を覚えたところだったので、インクの色も自由にできるしこれ素敵……! と物欲センサー鳴りっぱなし。
ただ、冷静に考えて万年筆になると絶対に持ち歩かない。手帳に使うにはインクを乾かす間が必要。やはりお気に入りは持ち歩きたいし、使いたい。ささっと書けないのは私としてはアウトなのです。
そこからのボールペン。持ち歩ける。しかもキャップレス。
万年筆なら万超えの価格も当たり前、と自分を納得させられますが、ボールペンに3万円。
さんまんえんです。
私の中ではあり得ない価格。文房具好きでも躊躇う価格です。
お手頃価格で素晴らしいのが日本の文房具の良いところ。さすが伝統の万年筆ペリカン(Pelikan)社製。高級筆記具。あああああぁ……
悩みに悩み抜いて、キャンセル可能で予約殺到した場合は購入できない可能性もあり、ということで「これは縁があれば買える品なんだ」……と自分に言い訳をして無事ゲットした逸品です。
太さも手に馴染み、通常のボールペンよりやや短めとなっています。重心は上部のストライプ部分にありますが、そこがちょうど親指と人差し指の間に治まるので、書く時にちょうど良い重さになります。
指先部分はツルツルしているのに、筆記時に指が滑ることもないのが驚きです。
見た目も書きやすさもお気に入りで使っていて楽しいボールペンです。
LAMY 4色ボールペン(2000 L401)
ペリカンのボールペンはもちろんお気に入りで今でも一線で使用していますが、いかんせん一色なのです。単色です。
手帳にはやはり複数色使いたいな、ということでペリカンを購入してからもジェットストリームの3色ボールペン(byほぼ日)も持ち歩いていました。
そうなると気になってくるのです。ペリカンと比べると見た目と質量が。これはこれで仕方ない……と思っていましたが、ここでどこからだったか、LAMYの4色ボールペンの情報を知りました。
LAMYといえば万年筆サファリを2本ほど持っていて、大事にお蔵入りしておりますが(笑)、万年筆よりもシュッとして外観がカッコいいです。4色ボールペンなのに余分なものが一切ない。
なさすぎて最初手にした時、どうやって色を変えるの?とググりました(説明書読もう)。
まず持ちやすい。手に沿う曲線で、中央部分が一番太く、両端は少し萎んだ形になっています。ややペン先側に重心が寄っているのかな。だから持ちやすいです。
全体的にサラリとしている表面の割には筆記時に滑ることもなく、書くときに困りません。大昔に、スタイルフィットのペンホルダーがツルツル滑って書きにくいと紹介しましたが、このLAMYはそういったこともありません。
替え芯はジェットストリーム
これら2本のボールペンの不満点といえば、芯の太さでしょうか。
0.5mmに慣れた身としては海外製のボールペンに入っている芯は太くて使えません。使えないと言うより気に入らない、というのが正直なところですね。
アルファベットとをサラサラと書くには太い芯は適しているのかもしれませんが、日本語には向いていないように思います。手帳にちまちま書く時などは特に感じます。
書いている時のインクだまがない、書きやすいという観点からやはりジェットストリームを使いたい。
ということで、それぞれのボールペンにはジェットストリームの芯を入れて使用しています。
ペリカンスーベレーンボールペンの替え芯 SXR-600-05
幸いにもペリカンのボールペンを予約した頃に、三菱の高級筆記具「Steward」に使用されているジェットストリームの替え芯0.5mmがちょうど発売されておりまして、現品すら入手していないのに先に替え芯のみゲットしておりました。
キャンセルも可能だし、縁があれば買えるもの——と言い訳しつつも、キャンセルする気がなかったというのがこれでばれるというものです。
うん。欲しかった……白×ターコイズのスーベレーン……
この替え芯だけで600円(+税)はするという、さすがに高級筆記具は替え芯も高額なんだな、と遠い目になったもんですが、切らすと嫌なので家には常にストックがあります。
お気に入りのボールペンの替え芯は切らさない。これ必定。
LAMYの替え芯 SXR-200-05
ペリカンに比べればまだお手頃価格であったのがLAMYです。
ジェットストリームの0.5mmサイズが既にあったので、先人のお薦めSXR-200-05シリーズです。
これも黒、赤、青はいいのですが、緑がない……
まぁボールペンも3色までが普通ですよね。4色って私もLAMYが初めてです。
なぜなら4色ボールペンは軸が太いから。私には書きにくかったのです。これまでの四色ボールペンは。その点LAMYはスタイリッシュで太すぎないというのが本当に素晴らしいです。
そんなわけで購入してから4年近く経っていますが、未だSXR-200-05に緑の芯は存在しないので、別のメーカーの細字用替え芯を入れています。
これもお薦めされていたパイロットのアクロインキBRFS-10F-Gです。
書き味は好みでないです。
インクだまができるし、滑らかではないし。0.7mmで小さい文字を書こうとするからかもしれませんが……
好みではないです(二度言う)。
先人が色々とこのLAMY2000用の緑色替え芯を試してはいるみたいですが、今のところこのパイロットのアクロインクが主流のようです。
次に替える時はもう少し細くて書きやすいインクがあればいいのですが……無理かな?
緑はありませんが、SXR-200-05も切れると嫌なので家には常にストックがあります。
お気に入りのボールペンの替え芯は切らさない(大事なことなので二度言う)。
値段相応の価値あり
2018年の4月と12月に購入したペリカンとLAMYのボールペンは、今でもメイン筆記具として毎日使っています。
この2本はわたくし的には非常に高額な買い物だったのですが(特にペリカン)、値段は裏切りませんでした。まったく後悔していません。使っていて気持ちもいい。
こういう時、「値段以上」と言えればいいのでしょうが、その他の優秀な筆記具と比較すると、「値段以上」というよりは「値段相応」という感想が正しいかなと思います。
なにせ日本の文房具は優秀。コスパが非常にいい。
200円以下で十分に書き味もよく(むむむ、と思う点はあるのですが)、使い勝手のよい製品が揃っています。
これまで高級筆記具はわざわざ購入するほどではない、と避けていたんですが、使いやすいうえに自分が楽しいのなら、高級筆記具という選択肢もありだったんだな、と改めて思った次第です。
使ってなんぼ、なので、さすがにこれ以上増やす予定はありませんけどね〜。
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